昨日は寒さもあって家を出ませんでしたが今日は打って変わって暖かい日差しの春の季節です。
東京では桜の開花宣言も出て華やかな花の舞台の幕開けです。
此処「日泰寺」では毎月21日は弘法さんの縁日があります。
出店も活況を呈して大勢の人で賑わいます。参拝の帰りは買い物をして両手いっぱいの荷物を持った人波が続きます。
そんな縁日の日は色々な思いに至ります。
どの時代にもその時代を生きた人たちがいます。その人たちにはそれが必然で何も違和感がありませんが…、
「昔は良かった」と思う人たちには時間がゆっくりと流れていたあの頃が懐かしく思えるのでしょうか。
3月21日は「空海(弘法大師)入定の日」です。中国での仏道修行から日本に帰った大師は全国を歩きました。大師の歩いた道を「遍路」といいます。
出身地の四国には「四国八十八ヶ寺」の遍路道があって今も「お遍路さん」の人が絶えません。
愛知県の知多半島にも大師の歩いたゆかりの地に88ヶ寺の霊場があることは先日も書きました。
毎日を意味もなく生きている私には此処覚王山の日泰寺の参道の前で人生の終末を迎えていることも何かの縁があってのことかもしれません。
体調が優れず不安定な日が続くとつい愚痴っぽくなる私はまだ修行が足りないのでしょう。
弘法さんの心にはなかなか近づけませんが病気で私たちより困っている人に比べれば今の幸せに何の不服もありません。
今日あった出来事の中に「良かった探し」をして心にゆとりが持てる幸せを由として毎日を大切に生きることが大切でしょう。
書に長けていた大師には≪弘法筆を選ばず≫≪弘法筆を選ばず≫と言う言葉がありますが私も筆を選ばず道を誤らず自分の思った通りの人生を安寧な気持ちで歩いていきたいものです。
美味しい饅頭を抹茶と共に頂きながらそんな思いに耽るのも暖かい日差しが心に差し込んできた所為かもしれません。