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友と話す

友と話す_c0192051_9414023.jpg二人とも風邪をまだ引き摺っています。妻に移して二人で近所の医者へ出かけました。閉じ籠りです。
同じ日に二人の学友から電話が入った。
仲間の多くは殆んどリタイヤしているがまだ仕事に関わっている二人がいる。


友と話す_c0192051_947135.jpg70歳を前にした時に「もう事務所を閉めよう」と考えた。ふと気力の衰えを肌で感じた。
そんな時に「おい、仕事を辞めるなよ」とタイミングよく電話が入って励まし合った。
ひとりの彼は同じ稼業ということもあって入学当時から近しくして下宿の世話もしてくれた。

友と話す_c0192051_954375.jpg一昨年の春に彼は相方を亡くした。その後階段から落ちて大怪我をしたとも聞いて一人住まいを心配をしたがなかなか電話が掛けられない。この歳になると悪い方を考えて電話を掛ける勇気がそがれる。
6月のクラス会の欠席が体調の不良と友から聞いたので心配したがその彼から元気な声が入った。

友と話す_c0192051_10251110.jpg≪選挙は「河村市政」の継続との判断が下された≫
「検査結果は?」「うん、大丈夫だ」ほっとして長電話になった。
彼は今年で仕事を始め色々なことから身を引くと言う。「また話そうよ」ひとりで頑張っている姿を思い浮かべてして「寂しいね」と独り言を言って電話を切った。

友と話す_c0192051_10343458.jpgもう一人は今もトップで走り続けている。大勢の従業員を抱えて「仕事を辞める訳にはいかないんだよ」と元気いっぱいで仕事の拡張に努力をし続けている。
「オレはある日ばったりと倒れる運命にあるかもしれない」と笑ったが「ピンピンころり」それもいい。

友と話す_c0192051_10185263.jpgクラス会に出たいが予定が立たないらしい。「また…な」と電話を切ったが身体を労わってほどほどに活躍して欲しいものである。
そんな中で私が一番早く仕事を辞めた。妻の癌、自分の癌、手術、廃業、事務所と自宅の売却、転居と目まぐるしく「断捨離」を繰り返しながらこの地に泳ぎ着いたのが72歳の春だった。

友と話す_c0192051_10222166.jpgあれから6年…、今は唯の老人になって命を長らえている。
寅年仲間の幸代さんからも「大丈夫?」とメールを貰った。
「大丈夫です」とメールで話した。
見守ってくれる友人たちがいて私は幸せです。

老いた身には風邪が命取りにならないことを祈っています。
by mori-toru | 2017-04-26 10:32
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